2011年3月22日火曜日

●本日の一冊

        Piece ピース
            芦原妃名子

大学生のヒロインは、同級生が亡くなったとの連絡を受ける。そもそもそんなに話したこともない中で、存在も忘れていた。クラスの全員にとってそんな存在だった彼女の葬式で、呼びかけられたヒロインの名前に彼女の母親が反応する。生前親しくしていただいた、というが、ヒロインには覚えがない。死んだ同級生が彼女の名前を使って家族向けに親友をでっちあげていたらしい。クールなヒロインは、驚いたこともあるのだが、それを暴いてしまった、その罪滅ぼしに、母親がお願いしたがっていたことを聞き入れようと、普段の人とは距離を置く自分とは違う行動をとってみる。すると頼まれたのは、亡くなった子の彼氏探し。いたとは思えない、と否定すると、身篭ったことがあるのだから必ずいたはず、といわれるのだった。

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